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青森商工会議所 会頭 若井敬一郎 年頭所感

会頭 若井敬一郎

新年あけましておめでとうございます。

令和4年の新春を迎え、謹んで皆様にご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますと、地域経済にとって未曾有の危機となった新型コロナウイルス感染症への対策事業、ワクチン接種が進み新規感染者数が減少に転じた後半は経済の回復に向けた取組みへ奔走した一年であったと思います。そのような中、青森市に立地する三内丸山遺跡や小牧野遺跡を含む17遺跡群を総称した「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことは大変喜ばしく、15年に渡る「青森県の縄文遺跡群世界遺産をめざす会」の活動が結実したものと、ご支援いただいた多くの方々に改めて感謝申し上げます。

当所におきましては、本市のいち早い集団免疫獲得を目指して約1万人の方へ実施した新型コロナワクチンの職域接種をはじめ、国の各種支援金、青森県事業継続支援金などへの申請支援、市内の消費喚起につなげるための「青森市プレミアム付商品券」発行事業、飲食サービス業への支援策として当所青年部による「ふんばるアオモリテイクアウトマーケット」など、会員事業所の事業継続支援及び本市経済の回復に向けた事業を実施いたしました。

また、コロナ禍で2年連続の中止となった青森ねぶた祭の代替イベント「心に灯せ ねぶた魂」を、(公社)青森観光コンベンション協会、青森ねぶた運行団体協議会と開催し、昨年制作された大型ねぶた9台と、ねぶた師支援クラウドファンディングで一昨年作られた特別ねぶた1台が一夜限り運行、その様子をライブ配信するなど、地域を元気づけ、青森ねぶたの灯を絶やさない活動にも尽力して参りました。

くわえて、コロナ禍で加速したデジタル化などの急激な社会変化へ柔軟に対応をすべく、広域連携によるビジネスマッチングの在り方を探る「地域間ビジネスマッチングのオンラインモデル構築事業」や、立教大学と連携のもと新ビジネスや地域活性化策の手法などについて学ぶ「雪花雪中塾」を開講するなど、地域に新しい価値を創造し、将来の本市の経済発展に寄与する下地作りを着実に進めてきました。

新型コロナウイルス流行から3年目となる本年、当所では、引き続き新型コロナウイルスの影響を受けた飲食・観光サービス業をはじめとする会員事業所の支援と本市の経済回復に向けた取組みに努めつつ、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた事業にも注力して参ります。さらに、地域産業の振興や雇用創出が期待される青森港への洋上風力発電基地港の整備促進や世界文化遺産となった縄文遺跡群の価値や魅力の域外への発信による交流人口の拡大にも尽力して参る所存です。

最後となりますが、地域総合経済団体として当商工会議所は、会員の皆様にとって有益な情報などをいち早く捉え、より迅速に提供できるように取組むとともに、皆様の意見を集約し、政策に反映していただくための要望・提言の実施など、会員事業所及び地域経済のために活動して参ります。また、コロナ禍において各種支援金へ対応し経験を積んできた職員が当所に多数在籍しておりますので、国・県の施策や経営に関することなど、お気軽にご相談いただければと思います。 

将来の予測が困難なコロナ禍の今こそ、知恵を出し合い、ともにこの難局を乗り越えていきたいと考えておりますので、会員事業所、関係団体の皆様には、引き続き当会議所事業運営に際しご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

本年が、会員の皆様にとりまして、実り多い一年となりますことを祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。