青森県商工会議所連合会では、青森県の高校生を対象に「高校生エネルギーレポートコンクール」(後援:青森県・青森県教育委員会・東奥日報社)を実施いたしました。
本コンクールは、当会が例年実施してまいりました「高校生による海外エネルギー事情研修会」が、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度・2021年度・2022年度と実施を見送り、2023年度についても実施できないため、その代替事業として開催したものです。
基本テーマを「青森県から考える 世界・日本のエネルギーのこと〜活力ある青森県であるために〜」とし、レポートを募集したところ、青森県在住の高校生(青森県内公私立高等学校1・2年生)288名にご応募いただき、最優秀賞1編・優秀賞3編・優良賞5編の計9編が入賞作品に選ばれました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
青森県教育委員会 教育長 風張 知子
入賞された皆さん、本当におめでとうございます。
今回の応募に際し、取り上げることになっていた3つの論点に基づき、それぞれ独自の視点から、多岐にわたる興味深い考察を含め、レポートを作成してくださいました。多くの高校生がエネルギーの現状に興味や関心を持ち、質の高いレポートを作成し、応募いただいたことに感謝申し上げます。
皆さんが今回レポートを作成するに当たっては、これまで身に付けたエネルギーや環境に関する基礎知識等を踏まえ、興味ある内容・分野および疑問点などについて、自ら探究したものと思います。
その中で、特に優れた作品は、しっかりとした構成のもと、明確なデータにより根拠を示し、読み手が納得できるものであったと思います。
エネルギーの現状について事実の羅列のみに終始することなく、自ら調査を行い、その結果を提示しながら、的確な分析や考察を行うことで、説得力を伴った論述を展開しているものと思います。
また、カーボンニュートラルや省エネルギーなど社会に浸透しつつある対策だけでなく、高校生らしいユニークな提案をしていただいたことも印象に残りました。
変化の激しい予測困難な未来社会を生きていく皆さんには、自ら課題を見つけ、解決に向けて情報を収集、整理、分析しながら、他者と協働して課題解決に挑戦していくことや、得られたさまざまな情報を見極め、取捨選択するなどして新たな価値を創造していくことが求められています。
今回のレポート作成にとどまることなく、気づいた諸問題を総合的に捉え、他者との協働を通して、提案の具体化や省エネルギーにつながる主体的な行動により、持続可能な社会を形成する一員として貢献できる人材となるよう期待し、総評といたします。