会員事業所紹介

アートホテル青森
総支配人 加藤 麻紀さん

「北海道出身ですが祖父は青森県人で青森は身近な存在。青森で仕事ができるのは何か縁を感じます」と話す加藤さん

「青森」体感できるアートなホテル。ビュッフェは新しい食のスタイルを追求

ロビーの吹き抜けに吊り下げた3体の青森ねぶた、繊細で美しい円柱ねぶた、柔らかな雲形ねぶたが訪れた人を出迎える。また、館内に「津軽びいどろ」、「津軽塗」、「津軽金山焼」といった県産工芸品を展示、ロビーのカーペットはねぶたの下絵をデザインするなど随所に「青森」を体感できるアートなホテルに生まれ変わった。「お客様に青森の伝統文化に触れ、青森をより身近に感じてほしい」。

全国10217,023室の宿泊施設を管理・運営するマイステイズ・ホテル・マネジメントが昨年3月に青森ワシントンホテルの運営を引き継いだ。リブランドオープンで全館改装、昨年8月から進めていたフルリニューアルが今年3月までに完了。「さあこれからという矢先にコロナ感染が全国に蔓延。今、できることをしっかりやっていこうと、気持ちを切り替えました」と振り返る。

感染拡大の状況を踏まえ、予防策を徹底。フロントにアクリル板を設置、接客時の密度低減などに努める。お客様が滞在中に体調不良を申し出られた場合の備えも万全だ。「最寄りの保健所等へ速やかに連絡するよう態勢を整えています」。

コロナ禍はホテルの外食部門も直撃。1階レストラン「アオモリ ボールド キッチン」は3月18日オープン予定だったが、3カ月半遅れの7月1日から感染リスクを抑えながら新しい飲食スタイルを追求したビュッフェ形式のランチサービスを始めた。スタッフはフェイスガードとマスク、使い捨て手袋を使用。密”を避けたゆとりのあるテーブル配置(通常83席を42席)、料理提供は個人盛りを多用、トング類もこまめに交換するなどいくつものきめの細かい感染症対策を実践している。お客様への協力も呼び掛ける。「ご来店時の検温や消毒励行、料理や飲み物をお取りいただく際のマスクと手袋の着用をお願いしています」。

3階には会議、各種イベントに利用できるバンケットフロア全6室を新設した。多様なニーズに対応するため客室はツインルームを大幅に増室、最大5人が宿泊できるデラックスフォースも用意。各部屋にあらゆる機種対応のモバイル充電器を設置している。「テレワークの場所としてホテルを利用される方も出てきています。今は我慢の時。お客様と従業員の安全を第一に営業を続けます」。総支配人として、ウィズコロナ時代を生き抜く戦略を模索する日々が続く。

問い合わせ先

住所:
青森市本町2-1-26
TEL:
017-775-7111
URL:
https://www.art-aomori.com/