青森県商工会議所連合会では、青森県の高校生を対象に「高校生エネルギーレポートコンクール」(後援:青森県・青森県教育委員会・東奥日報社)を実施いたしました。
本コンクールは、当会が例年実施してまいりました「高校生による海外エネルギー事情研修会」が、新型コロナウイルス感染症の影響から実施できないため、その代替事業として開催したものです。
基本テーマを「青森県から考える 世界・日本のエネルギーのこと」とし、レポートを募集したところ、青森県在住の高校生(青森県内公私立高等学校1・2年生)329名にご応募いただき、最優秀賞1編・優秀賞3編・秀賞5編の計9編が入賞作品に選ばれました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
青森県教育委員会 教育長 和嶋 延寿
入賞された皆さん、本当におめでとうございます。
皆さんの応募レポートは、日本及び本県のエネルギー事情やそれに関わる環境問題等について深く考察されたものばかりでした。
その中で、入賞された作品に共通していたのは、自分でエネルギー供給や消費についての現状を調査し、数値的な根拠を示した上で考察し、自分なりの考えや意見が提案されていたということです。
また、身の周りのエネルギー消費の実態や改善点にも触れ、本県にあるエネルギー源を具体的に知ることで、本県のエネルギー供給能力の高さやその可能性に言及する内容も多く見られました。エネルギー供給という観点から本県を見たときに、新たな本県の魅力や可能性を知ることができたのではないかと思います。
さらに、自分の日常行動に関わるエネルギー消費について振り返り、省エネルギーの取り組みについて提案するだけでなく、日頃の学習活動で得た知識や成果をもとに、新たなエネルギーの可能性やその利用拡大に向けての課題等について専門的に深く掘り下げて述べられており、感心しました。
今回、皆さんが自ら調べ、判断し、考えたことや感じたことを自分の意見としてまとめることは容易ではなかったと思います。皆さんの応募レポートが、より多くの若い世代によって共有され、本県だけでなく世界のエネルギー事情を理解し、一人一人が自分の役割について再考することで、持続可能な社会を形成するため主体的な行動ができるよう期待し、総評といたします。