会員事業所紹介

レストランカシー
オーナーシェフ・草野晋輔さん

自慢の一皿は「ブイヤベース」

こだわりの食材と確かな技法

「フランス料理を楽しんで!」

南仏プロヴァンスの小さな漁村。旅行案内に、その地のヨットハーバーの写真を見つけた。太陽がさんさんと降り注ぎ、どこまでも広がる青い空と、地中海のエメラルド・グリーンが目にまぶしい。白ワインの銘醸地としても知られるようだ。プロヴァンスの詩人は「ミツバチの蜜より甘く、ダイヤモンドのように静かに輝く」と、この地のワインを表現したという。その美しい港町「Cassis(カシー)」を店名に選んだ。

草野さんは、調理師専門学校を卒業したのち「日比谷松本楼」「ブルーノート東京」など東京都内数か所で料理を基礎から学んだ。30歳の時、1年間、フランスのレストランに。帰国後は都内でシェフとして仕事するなどして20179月に「レストランカシー」をオープン。岡山県出身だが、妻の出身地・青森市を移住先に決めた。店名には、青森市の特産品「カシス」(Cassis、港町カシーと同じ綴り)への思いも込めている。「できるだけ、この土地のさまざまな産品を使ってフランス料理を提供していこう」という決意だ。

クレジットカードのダイナースクラブが、フランス料理をもっと気軽に楽しんでもらうことを目的に、今年で14年連続となる「フランス レストランウィーク2024」を920日から1014日まで開催する。日本最大級のフランス料理イベントとなる。その「東北プレス発表会」と「生産者訪問及び懇親会」が98日と9日に青森で行われるが、発表会と懇親会の会場となるのがレストランカシー。

「例年、全国から何名かフォーカスシェフが選ばれていまして、このたび、今年の2024年イベントで東北地方から初めてフォーカスシェフに選出していただきました」。少し照れながら、そして誇らしげに、会場に選ばれた経緯とイベント概要を説明する草野さん。関連して77日には、子供たちの初めてのレストラン体験を応援する食育イベントをレストランカシーで開催した。920日からの「フランス料理をとことん楽しむ25日間」イベント本番に向けて、準備に忙しい毎日だ。

取材当日、撮影用にと、自慢の一皿「レストランカシーのブイヤベース仕立て」とデザート「温かい〝りんごのタルトフィーヌ〟マスカルポーネのアイスクリームとモデナ産のバルサミコ添え」を準備してくれた。「日常生活にプラスアルファーを提供する青森のフレンチレストラン」が目指す店のコンセプト。「少しだけ上質でお洒落に、大切なお食事を楽しんで!」。願いを込めて、接客や雰囲気づくりに気を配っているという。

9月7日から開業8年目に入った。草野さんが東京で得ていた感覚と青森で求められる事とのすり合わせや、新型コロナウイルス感染症対策やその対応など、7年間は試行錯誤の連続だった。「ながくレストランを運営し、地域の誇れるもののひとつになれるよう頑張っていきたい」。夫妻が思いを合わせる。

問い合わせ先

住所:
青森市松森3丁目20-52
TEL:
017-764-0331
URL:
https://restaurant-cassis.jp/