会員事業所紹介

株式会社HHKピース
代表取締役・平井芳和さん

個性尊重しながら認知症ケア

症状軽減へ専門スタッフ支援

「一緒に楽しむ」施設を目指す

「今朝のニュース見ました?」「そうそう、びっくりよね」。きょうの話題はテレビで見た驚きの出来事について。施設の買い物リハビリで訪れた店舗や商品ついて話し「楽しかったぁ!」と声を弾ますことも。認知機能や身体機能の訓練サービスを日帰りで行う地域密着型通所介護「デイサービスセンター いちか」(定員10人、南佃2丁目)のホールで、数人の利用者とスタッフが談笑していた。仲の良い友達同士が集まっているような楽しい時間が流れる。

HHKピースは2015(平成27)年設立。住宅型有料老人ホーム、地域密着型通所介護など9つの事業を青森市内で展開している。「もともと介護の仕事をしていたが、理想とする介護を実現するために、自分でやってみたかった」。平井さんが設立時の思いを語る。数人でスタートしたスタッフが、今は80人近い。

「認知症ケアに特に力を入れている」と、平井さんが胸を張る施設の一つが、住宅型有料老人ホーム「ファミリア」(19床、富田1丁目)だ。施設名のように、家族と生活しているような雰囲気の、あたたかい場所を目指している。認知症ケアは、その人の性格や生活歴を尊重しながら、個々に合った支援が必要である。その為に日頃から認知症ケア専門士や認知症介護実践者研修を修了した職員を中心とした話し合いでの意思共有を心がけている。

もう一つの住宅型有料老人ホーム「フレンズ」(18床、大野鳴滝)は「ファミリア」同様、要介護や要支援の方が入居。健康管理や施設でのレクリエーションを行い、入居者同士でコミュニケーションを取りながら楽しく過ごす。もしもの時の医療サポートのため看護師が常駐。介護スタッフと協力医療機関との連携に努めている。花見や紅葉見物、外出行事などを積極的に行い、入居者と職員が一緒に楽しく過ごせる施設を目指している。「『家にいるみたい』と利用者が喜んでくれる。こちらもうれしい」と平井さんは笑顔を見せた。

執務室に社訓の額が掲げてある。「個性の尊重」「優愛」「向上心」。「高齢者という括(くく)りではなく、利用者・入居者みなさん人それぞれ、その人の個性を尊重してケアをしていく」「優しさと愛情を持ってしっかりケアする」「介護もどんどん進化している。日々、勉強して最適なケアをできるように、会社全体で定期的に研修会を開いたり、向上するように」。平井さんが社訓に込めた思いを解説してくれた。

施設の雰囲気づくりに気配りを欠かさないという平井さんのモットーは「仕事も楽しく」。「私たちが楽しくないと利用者も楽しくない」。平井さんが創業時に思い描いた「理想の介護」に着実に近づいているようだ。

問い合わせ先

住所:
青森市南佃2丁目18-7
TEL:
017-752-8885
URL:
https://hhk-peace.jp/