ガトーすえひろ
代表 奥崎 学さん
サクサク、ホクホク感の焼き立て「窯焼きパイ」が人気。リピート客が続出
発酵バターを折り重ねた自家製パイ生地に県産りんご「ふじ」を包み、200℃の窯で約30分焼き上げる。あつあつパイの表面につや出しのシロップを塗り、風味を閉じ込めて出来上がり―サクサク、ホクホク食感がたまらない一押しの「窯焼きアップルパイ」(1個300円)が人気。「毎日、正午と午後3時の2回、焼き立てをお出ししています。焼き上がる時間帯を狙って来店され、買い求めていかれます」。平日は一日約80個、週末はその倍近くの数を焼き上げる。
父の代から菓子の製造・卸売を営んでいる。昨年秋、工場の一角(青森環状道路沿いの「らーめん工房繁」前の信号を右切、直進してY字路の分かれ道を左へ曲がってすぐ右手)に焼き菓子店をオープンさせた。「場所が分かりづらいという声を聞きますが、それでも当店自慢のアップルパイ目当てに来店されます」。
ほんのりとバターの香りが漂う店内にはクッキー、フィナンシェ、マドレーヌ、色とりどりのパウンドケーキなど15種類以上の焼き菓子が並ぶ。「見た目にも楽しんでもらえるよう、色とりどり、おしゃれに仕上がるよう工夫しています」。4種のスパイスと黒糖、ハチミツをブレンドしてつくった「ジンジャークッキー」は濃厚な大人の味わい。季節に合わせた新商品「窯焼きあんこパイ」(金・土曜日限定、1個350円) 、「檸檬ケーキ」の販売も始めた。「あんこパイは冷蔵庫で冷やしても美味しい仕上がりに。檸檬ケーキも冷やして食べれば暑い日にピッタリです」。お世話になった人や友人への手土産にギフトセット(予算、希望にも応じる)も用意、売り上げを伸ばしている。
代表と一緒に経営を切り盛りしているのが長男・岳さん。金時入りのしっとり超濃厚抹茶ケーキは岳さん考案の売れ筋商品。「見て楽しく、食べて美味しいものをつくることを目指しています」と話す。消費者が求めているのは何か―若い感性を菓子づくりに生かそうと、日々、情報収集と研さんを忘れない。
コロナ禍の状況の中での開業だった。「不安はありましたが、この時期にあえてオープンする意味を考え、踏み切りました。開業から半年以上が経過、手応えを感じています。常連客やリピーター客のお陰。感謝の気持ちを込めて、笑顔の接客を心掛けています」。店の存在を知ってもらおうと、ホームページやインスタグラムで頻繁に情報を更新、発信している。
問い合わせ先
- 住所:
- 青森市幸畑谷脇61―4
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