かめや酒店
店長 伊藤恵さん
心を込めた贈り物に日本酒を。女性目線のもてなしで地酒を売り込む
初代が始めた一般商店から酒販業に転じ、現在の屋号を掲げたのが1958(昭和33)年。日本酒を”売り”に―と、2009(平成21)年に和の雰囲気を取り込んだ酒屋に改装した。「照明は紫外線カットの蛍光灯を使用、自動ドアにも紫外線カットフィルムを貼るなど、お酒が心地よい状態を保てるよう注意を払っています」と三代目。
店内には「田酒」、「八仙」、「稲村屋」など青森を代表する銘柄、「龍力」(兵庫)、「出羽桜」(山形)など全国各地の厳選した日本酒がずらりと並ぶ。
同店を含む限られた酒販店でしか手に入らない「七力」(市内7酒販店でつくる「ななの会」で販売)、「津軽半島」(同5酒販店でつくる「ち~む・五」で販売)は一押し。「青森市の酒販店が力を合わせてプロデュース。老舗蔵元の協力で、自分たちで飲んでみたい酒を造りたいという思いが結実した」と話す自信の人気限定銘柄。
「どちらも県産酒造好適米『華想い』を使用して純米吟醸に仕上げました。芳醇な旨さは折り紙付きで、『七力』はフルーツのような爽やかな味わいが女性に人気。仕込みには『七力』が八甲田の水、『津軽半島』は白神山地の水を使用しており、ぜひ飲み比べてみて」。5酒販店の間では、これはという美味しい酒に出逢った時に「ち~む・五」の銘柄で販売する体制も出来上がっている。
迎える年末・年始はお世話になった人へ贈り物をする季節。「心を込めた贈り物に日本酒を。SNS等の発信やギフト商品の販売に力を入れていて、津軽と南部の酒をセットにしたギフトも用意。お酒を贈るなら『かめやに行けば間違いない』と言う評判も頂戴しています」。メッセージを付けるなど包装にもこだわり、贈られる方と一緒に想いを伝える手伝いをしている。
青森の酒に惚れ込み、酒屋の女将として奔走する日々。寄り添うように店頭に立つ母・幸子さんの存在も大きい。「進めてくれたお酒、美味しかった」、「贈り物の酒、喜ばれた」―こんな言葉をかけられた時が無上の喜び。「ここに来れば色々な酒の情報が聞ける」と言った声も寄せられている。「米どころ青森、清らかな水源が豊富にある青森。青森は酒造りの条件が揃っています」。あなたにぴったりの日本酒をお勧めします―女性目線ならではのおもてなしで、今日も笑顔で接客に当たる。
問い合わせ先
- 住所:
- 青森市中央1丁目26―22
- TEL:
- 017―735―1620