日本料理「つかさ」
代表取締役 本堂 幸司さん
お客に愛され45年。徹底したコロナ対策施し暖簾を守り続ける
和食料理人が手掛ける四季折々の料理を提供し続けて45年(創業1976年)。店は本町に構えるが、夜のけん騒から少し距離を置く静かな場所に、見るからに日本料理店といった佇まい。「季節の会席」「寿司会席」など会席料理がメーン。予算に合ったオードブル、折り詰め、弁当などにも応じる。「季節ごとに吟味された食材で一品一品心を込めてお出ししています」。
高校卒業後、東京で板前修行。地元に帰り、割烹料理店、ホテル等でさらに料理人として腕を磨き、独立した。創業後、移転、改築など紆余曲折を重ね、現在の店構えとなって今年で27年。「安く、おいしく、豪華に」―が店のモットー。部屋数は18あり、「座席数で言うと170人前後のお客様に対応。最大90人まで利用できる広さも用意できます」。茶室があるのも目を引く。「茶道の心得があり、遊び心で設けました」。
コロナ禍で飲食業は苦しんでいる。夜の街・本町界隈も客足が激減、年が明けても、にぎわいにはほど遠い状況が続いている。「昨年の売り上げはいつもの年より6、7割ほど落ち込みました。今も厳しい状況が続いています」。入店の際の検温(モニター)、手指の消毒、食事以外のマスク着用など感染対策にはこれまでも取り組んできたが、今年に入り、さらに対策を強化。「テーブルや椅子などお客さんが触れる機会が多い店内のあらゆる場所に専用の抗菌、抗ウイルス剤を吹き付けしました。5年以上の効力があると聞いています。お客さまが少しでも安心して食事ができるようにという思いからです」。
青森商工会議所が実施している「ふんばるアオモリテイクアウト」や感染症対策をしっかり行っている飲食店をHPなどで紹介する「Let’sEat!」参加店でもある。「飲食業界を応援しようという、こうした試みは有難いですね」。
本堂さんは一代で店をここまで大きくしてきた。それを常務取締役の長男将司さんが支える。「息子がいてくれて頼りになります」と本堂さん。「若い人が日本料理店にもっと足を向けてもらえるような雰囲気づくりを心掛けています」と将司さん。コロナを機に、業界が生き残るには大きな転換が求められている。「徹底したコロナ対策を取ったようにやれることはなんでもやる。待ちの姿勢ではなく攻めの気持ちで乗り切りたい」ときっぱり。コロナ禍の中、親子二人三脚の奮闘は続く。
問い合わせ先
- 住所:
- 青森市本町5-7-17
- TEL:
- 017-722-2182