会員事業所紹介

(有)和田鉄工所
代表取締役 和田拓世さん

「部品一つひとつに技術力と品質の信頼が要求されます」と話す和田さん

操業45年。「モノづくり」通して地域振興の発展に寄与

将来を見据え、信頼される品質の良い金属製品を生産・供給し続けようー今年1月、青森市八ツ役芦谷にある工場を増築した。建築金物製作、配管溶接、ステンレス・アルミニューム溶接などを手掛ける。操業から45年。事務所に掲げられている「長年にわたり地域振興の発展に寄与してきた」と書かれた市の顕彰状を背に、二代目社長は開口一番、「7年前に先代から経営を引き継いだ。『和田鉄工所』のブランドを守ることだけを考えてきました」と話す。

工場内には板金加工などに欠かせない最新の切断機を設置。キャリアを積んだベテラン職人の手による鉄板を切る、折り曲げるといった工程を経て作り出される建築金物は主に県立病院や青森市民病院などの建築資材として使用されている。同社が最も得意としているのが「鉄骨カーポート」。「雪片付けで始まり、雪片付けで終わる青森市の暮らしを少しでも楽にしたいという思いで扱うようにしました」。

体力的にかなり辛く、危険が伴うイメージが強いことから就職先として敬遠されがちで、就職しても長く続かないと言われる業界。「若い人にモノづくりの楽しさを知ってほしい。業界のイメージアップのために先頭に立ちたい」。従業員の健康面への配慮など労働環境の改善、職場の雰囲気づくりに最も腐心すると言う。

お願いされるのは、試されている証拠-。「お客さんからの注文・依頼には真っ先に答えて見せる。それを自身や従業員に言い聞かせ、営業のモットーにしています。こうしたことの積み重ねが信用・信頼につながります」。得意先の営業活動、来客の対応などやるべき仕事は多い。妻・裕美さんは経理・事務を担当、事業所を支える頼もしい存在だ。

スポーツ愛好家で、中学時代は小野寺青森市長と同じアイスホッケーチームに所属していたと話す。「今では実際にプレーすることは少なくなりましたが、アイスホッケー振興のために何らかの形で関わりを持ち続けたい」。

「モノづくりが好きな人にはやりがいを感じる仕事」。3代目候補者の存在について聞くと、「長男が興味を持ってくれているようだ。この間帰省した際に職場に顔を出して手伝ってくれました。バトンを渡せれば冥利に尽きますね。それまで頑張らないと」。理解のある家族の存在が和田さんの原動力となっているようだ。

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青森市八ツ役芦谷163-3
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