株式会社日本トリム青森営業所
所長 遠藤 拓郎さん
水素水のある上質な生活を提案。「健康長寿社会」の実現に貢献
水道に整水器を設置するだけで、毎日飲む水が水素を含んだアルカリ性の「電解水素水」に変わる―。「電解水素水整水器」の販売会社(本社・大阪市、森澤紳勝社長)として1982(昭和57)年に創業、90年には高知県南国市に自社工場を設立してメーカーとしての存在感も強めている。整水器売上金額№1、全国28か所に支社・営業所を置き(青森営業所は2011年8月に開設)、グループ企業は海外にまで及ぶ。「当社の整水器は高濃度の水素を生成する『固体高分子膜電解槽』を搭載。それには血液透析の医療分野で応用されている当社が培った技術力が生かされており、体に優しい水素水を作ることに成功しています」。しかもこの一台で水素水のほか酸性水、浄水が使用できる。
家庭用管理医療機器として厚労省の認証を受け、「胃もたれや胃の不快感を和らげるなど胃腸症状の改善に効果があることも認められています」。創業以来、人間にとって最適な「水」とは何かを追求し続けている。「これまで20を超える国内外の大学や研究機関と産学共同研究を進め、その成果を国際学術誌等に数多く発表しています」。直近の事例では早稲田大学との共同研究で、電解水素水によるアルコール耐性のメカニズムを解明、「水素水には二日酔いの原因物質の量を低減するという作用があることが示唆されています」。
電解水素水の応用は医療のほか農業、工業分野などへも可能性が広がる。「滋賀県草津市のメロン農家では水素水を使用したメロンの収穫が順調で、サイズが一回り大きく、糖度も基準値をアップする生育が見込まれています」。
ウォーターヘルスケア事業を中核とする企業グループとして、「健康経営」を一つの重要戦略と捉え、社内外でさまざまな取り組みを実践。こうした取り組みが評価され、経産省・日本健康会議による顕彰制度「健康経営優良法人2021」(大規模法人部門)に認定された。「職場環境の改善や業務の効率化を進め、社員を健康にして、企業の生産性(医療費の削減など)を高めることにつながっています」。
ベンチャー精神を持って挑戦し続け、グローバルなメディカルカンパニーへの飛躍を目指す。
「本県は県を挙げて短命県返上に取り組んでいます。『水』を通して、快適で健康なヒューマンライフの創造を目指している当社がその一助となり、健康長寿社会の実現に貢献したい」
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